言葉にときめく
自分の好きなものにであったときに
こころがギュッとつかまれたような感覚になります。
音楽でも、絵でも写真でも、、、
最近わたしは
この人が書く言葉にときめきました。
山崎ナオコーラさん
''指先からソーダ''
というこのエッセイ集を読んでから
もっとこの人が書いた文章を読みたい
という思いでいっぱいです。
不思議なリズムで進んでいくストーリーは
なんども繰り返し読みたくなります
しばらくは鞄の中に入れておこうと思います。
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「オリーブ色の糸、家にあったかな?」
と母が言ったときに、私の目はチカッとした。
母が「オリーブ」という言葉を使ったので、
「カーキ」という言葉で見ていた私のカーゴパンツが、少し上品な色に変わったのだった。
つまり、言葉で色を見ている部分があるのだ。
自分に見える色とは、その一瞬にその物が放った光を受け止めた、自分だけの感覚だ。
感じ方は人によってそれぞれだと思うが、
私は、色を見る感覚が、他の感覚に影響され易い。
言葉を使いながら物を見たり、音楽を聴きながら物を見たり、
人に触れられながら物を見たりすると、目に見える色がガラガラと変わっていく。
目は不思議だ。
そしてときには目で見ていない物の色も、変化する。
(目のボキャブラリー)
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シモムラ
Michel
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